久々のブログ更新となりました。
気温の変化について行けず、現在社内では風邪が大流行しております。
手洗い、うがい、マスクは必需ですね。
さて、そろそろ建築の学生さんは卒業制作が始まるシーズンでしょうか。
今回は簡単な樹木模型の作り方についてご説明してみたいと思います。
□ジオラマの山や植え込みなどの作り方1、粗めのスポンジを用意します。
写真のスポンジは軟質ウレタンをツヤなしの緑のラッカーで塗装しています。
見つからなければ、キッチン用のスポンジを塗装しても良いと思います。
2、必要な大きさにスポンジを切り分けます。
3、適当な大きさに切ったスポンジに凹凸をつけます。
↓スポンジがフラットなままだと、模型に表情が出て来ません。
設置面はフラットなままが良いですが、表面は波打つ位に凹凸感をつけた方が良いです。
4、凹凸感を出したスポンジに水で少し薄めたボンドを軽く塗ります。
5、細かいスポンジを先程のスポンジに振りかけます。
弊社ではこのスポンジも自作で作っておりますが、
それは難しいので光栄堂さんのラウンドスポンジ(極細)やシーナリーパウダーを使用するのが良いでしょう。
この時、ダマにならない様に、基本的には薄くボンドを塗り、
薄く細かいスポンジをかける事をお勧めします。
6、ボンドで必要な所に出来上がったスポンジを貼付けます。
*建築模型だとスチノリが一般的ですが、速乾ボンドでつける事をお勧めします。
一先ず、これで完成です。
ジオラマの場合は地盤を軽く塗装しておいてからこの作業をすると
↓
この様に突然と山や森が出来上がった様に感じます。
太陽のあたり方に合わせてグラデーションを付けるのも良いと思います。
□スポンジ樹木模型の作り方これも先ずは粗めのスポンジを用意して塗装します。
A、株立ちの場合1、模型の必要高さに合わせてスポンジを切ります。
2、ある程度スポンジの厚みと同じ程度で等間隔に下5mm程度を残しハサミで切ります。
3、何本かの樹が並んでいる様に上側を三角形に成型します。
4、水で薄めたボンドを塗り、極細のスポンジを振りかけます。
B、一本ずつ樹を作る場合1、模型の必要高さに合わせてスポンジを切ります。
2、スポンジにボンドを付けた針金を差し込みます。
この時、針金はあまり奥まで差し込まない事が大切です。
奥まで差し込むと、成型する時に針金が飛び出して邪魔して来ます。
何本も同じ高さを作るようであれば、株立ちの時の様に
等間隔にスポンジに針金を差し込んでから、一本ずつに切り分けると効率が良いです。
3、スポンジを成型します。
針葉樹は雫形を、
広葉樹は逆さから見た時にリンゴやイチゴの形を目指して切ると綺麗な樹が出来上がって行きます。
↓この写真の樹はスタディ用と言う事でスポンジは後から薄い色で塗装しました。
4、水で薄めたボンドを塗り、極細のスポンジを振りかけます。
過去の作品からスポンジ樹の使用例を挙げるとすれば、
こんなモノや↓
あんなモノ…と言った感じで使用出来ます↓
粗いスポンジのベースを白くして、ピンクの極細のスポンジをかけると桜の木の模型、
赤や黄色の極細スポンジをかけると紅葉した樹の表現なども出来ます。
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説明が下手かも知れませんが、こんな所でお許し下さい。
社員7号としては、学生時代試行錯誤して作っていた樹が
『こんなに簡単に作れたのか!!!』と驚愕した作り方なのです。
模型屋をやっていても、日々試行錯誤を繰り返すものです。
学生時代であれば、かすみ草やら綿やら使って作っていましたが、
何にしても色んな材料に触れて、自分の考えに合った物で作ってみた方が良いかと思います。
あくまで、これは模型屋のある一例ですので。。。
一応、この簡易樹木模型も含め弊社のオンラインショップで発売もしております。
宜しければ、こちらをご利用頂けると有り難いです。
http://www.trax-jp.com/sell-01.html